|
〜見て、聞いて、感じて〜
2012/1/27
どんなお店も、その店の限られた棚に陳列する商品は「この商品を販売したいんだ!」と言う強い売り手の思いから始まります。その一品を販売するために、こんな商品やあんな商品を、最初に思いを馳せた商品に見合っているかを考え、品揃えします。その思いが広がると、一人では管理できなくなるので、人に託すようになります。託された人は、はじめの一品に賭ける思いよりも、管理を任された範囲をよりバランス良い売場としてさらに好きな商品を差し込んだり、マッサージを繰り返し、その時代時代にあった魅せる努力をし、陳列や販売スタイルに磨きをかけてゆきます。商店は自らを鍛え、お客様の心を掴むための努力を繰り返し、今日の姿が創られてきました。
昨今の経済環境の中では、そんな思いの詰まった商品の製造元が耐えられなくなり廃業することが多々起こるようになってきました。あの老舗が…、そんな話を問屋さんから聞くと、とても悲しくなります。また、その商品を核にしてきたお店からすれば、そのコーナーの顔がなくなってしまうので、売場変更を含め我がお店の品揃えをどうするか、しっかり考え直さなければなりません。
ちょっと高いけれどとても美味しい商品がありましが、製造中止になってしまいました。どんな商品にも値頃感というものがあるのですが、今の時代には、ちょっと高いが、消費者からすれば物凄く高い商品だったということになります。事実、売場担当者も取扱っていくのには、かなり苦労する商品でした。そんなに売れる商品ではないのですが、しっかりFANが付いており、他では手に入らない、代替えの利かない商品だっただけにとても残念で仕方ありません。
過日のこと。この商品のFANと思しきお客様より「今度いつはいるのかしら?」と質問を受けました。しっかりとご説明させて頂かないといけないと思い、以下のようにお話させていただきました。「好きなお客様には買って頂いていたのですが、なかなかその値段で買っていただけない時代になってしまったようです。ご時世と言ってしまえば致し方ありませんが、値頃感がずれてしまったのかもしれません」と。難しいですね、値頃感というものは。少量に変更したり形を変えても、残して欲しかったという思いから、そのメーカーさんと話をしましたが、私どものようなお店が他にもいくつかないと、復活するのにはちょっと厳しそうです。
ほんと難しい時代になりました(^^;
見て聞いて感じて過去ログ2012 過去ログ2011
|
|